栃木・埼玉・茨城の県境に位置する豊かな自然環境の中で、設計から施工まで一貫して造園工事を手掛ける「作庭志稲田株式会社」。(群馬県邑楽郡明和町)
1軒1軒にこだわり、丁寧な仕事で評判が広がる作庭志稲田の代表取締役、稲田裕佳さんにオーダーメイドで制作した作業着について伺いました。
高所での作業の多い庭師という職業では、動きやすさが重視されます。
オーダーメイドの乗馬ズボンではどのような課題が解決されたのでしょうか。
なぜオーダーメイドの乗馬ズボンが必要だったのか
オーダーされた乗馬ズボンはこちら
稲田さん:庭師の仕事では、ユニフォームをオーダーしている会社はあまり聞いたことがありません。多くの会社では既製品に社名の刺繍を入れ、そのままユニフォームとしています。
弊社では以前から全員統一の半纏を着用していましたが、ズボンは既製品で一般的によく知られたメーカーのものでした。まだ誰も履いたことがないようなオリジナルのユニフォームに憧れがあって、慣れ親しんだ半纏にマッチする、オシャレで作業しやすい乗馬ズボンはずっと求めていたのです。
神蔵の忰山さんにお願いしたのは、以前とある会で講演をされているのを聞いて、職人の作業着に対する大きな愛を感じたからです。お祖父様からずっと作業着を作り続けていて、その情熱がしっかり忰山さんにも受け継がれているのでしょう。
作業着の着心地や機能性に違和感を感じていても、自分ではどんな解決策があるのかを知りません。
忰山さんは私たちの悩みをよく汲み取ってくれて、寄り添った提案をしてくれました。
庭師の作業内容や、どんな体の動きをするのか特徴をよく考えてくれましたね。
提案の内容が希望にぴったりだったので、実際にオーダーすることになったのです。
多くの職人が神蔵に作業着をオーダーしている理由がよくわかりました。
オーダーメイド作業着で不満は一気に解消!
足首部分はボタンで安心
完成したスボンは細部まで着る人のことが考えられています。
足首部分の留め具はボタン。これが非常に快適!
同時に裾先を足袋の中に入れられることも優れている点です。
これまで穿いていたものはこの部分がファスナーでした。作業しているうちに少しずつ開いてきてしまってだらしなく見えてしまいますし、都度気になって閉めるのも作業中のストレスだったのです。
足首の外側に巻く脚絆を付ければいいのですが、夏は暑いですし、付ける手間が掛かります。
かと言って脚絆を付けていないと足袋の中に葉や細かい枝が入ってしまって、ケガをしてしまう可能性もあるので。ボタンならピシっとして、安心感があります。
よく擦れる部分は厚手に、汗をかきやすい部分は涼しく
それから、作業中よく擦れる膝から下と、お尻のところは生地が重なっていて、厚みがあります。これは耐久性という意味でとても重要なポイントです。
作業中、身体の動きに合わせて引っ張られたり、結構負荷がかかっているのだと思いますが実はここはかなり破れやすい箇所なのです。
脚を大きく開く姿勢になることが多いのと、樹木の中に入る時に擦れたり。
薄い生地の乗馬ズボンだと枝が当たって痛かったのですが、これを穿いているとほとんど気にならないですよ。
生地の使い分けがよく考えられていて、単純に全面を厚手の生地で仕上げるのではなく、汗をかくことも踏まえて太ももから上の部分は薄めの生地になっているんです。
普段腰袋も付けていますから、これなら蒸れにくく、穿き心地は抜群です。
社員は足袋もハンドメイドで作られた物を使っていて、全身が作り手の気持ちが込もったユニフォームで包まれています。
すごくモチベーションになりますね!
破れやすかったポケットの悩みも解消!
前ポケットの内袋が破けやすい、ゴミが入りやすいという悩みも解消されました。
この乗馬ズボンは前ポケットは少し小さめに作られていて、スマホは入るけれどゴミは入りにくいという絶妙なサイズ感です。
毎日作業が終わったらポケットの袋を外側に出してゴミを取り除くのですが、この乗馬ズボンだとほとんどゴミは入っていません。
ぴったりしているからだと思いますが非常によく考えらえているなと感心します。
既製品よりも長持ち!
作業の内容にもよると思いますが、一般的な乗馬ズボンは1年もすれば大抵のものは穿けない状態になりますね。
ほとんどの場合は穴が開いてしまうことが原因です。
早い場合は4カ月〜半年でダメになります。
特に夏場の生地が薄いものは早いです。
その点、この乗馬ズボンは半年着用していてもダメージがほとんどありませんから、かなり丈夫だと思います。
●神蔵のマークはお守り
ここについている神蔵のブランドマークはお守りみたいなものです。
毎朝この乗馬ズボンを穿く時に、気持ちがスッと整うのです。
これを見る度に、忰山さんに応援してもらっているような気持ちになってワクワクしています!!
今のところ、神蔵-KAGURA-でオーダーメイドした乗馬ズボンはこの1種類。他のものも作ってもらいたいなと考えているところです!
コミュニティの場として人が集える「庭」を創る!
私たちの主な仕事は店舗や個人邸の造園と維持管理です。
ですが、今後の展開としてしては、土地を購入してそこを中心としたコミュニティを作りたいと考えています。コミュニティツールとして「庭」があり、そこに人が集うというイメージです。
私たちが持っている庭作りの技術を活かして、スタッフみんなで作り上げていくことを目標にしています。
候補となっている場所には、昭和57年に建てられた母屋があり、その目の前にはもっと古い蔵があるんですよ。周りが山林になっているのですが、そこを再活用して人が集える場を作れたら…と思っています。
山林は放置されがちなのですが、きちんと手入れをして上手く活用できれば、他の山林地にも良い波及効果があるのではないかと思っています。
こうした取り組みから、社員一人ひとりの個性や自主性を伸ばしていきたいと考えています。
実家が造園業だったという尾川さん
富山県出身で、家が造園業を営んでいます。
大学もそういう学校を選んではいましたが、最初はそこまで家業には興味はありませんでした。
でも学校で勉強したり、アルバイトを経験する中で、職人として外仕事で活躍するってカッコいいなって思うようになって。
身体を動かして人の手で物を生み出していくってカッコいいですし、この時代だからこそ「自分でもやってみたいな!」って思ったんです。
元々自然が好きだったという桜井さん
高校生の頃、工業高にいてずっと機械に触れていたのですが、ある時その環境が辛くなってきてしまって、元々好きだった自然にもっと触れたい!という気持ちが湧いてきました。
この道に入ったのはそれがきっかけだったのですが、自分の好きな自然が常に身の回りにあって、すごく楽しく仕事が出来ています!
とても快適な!オーダーメイドの乗馬ズボン。
オリジナルなユニフォームに包まれた職人さんたちの姿は本当に素敵です!
ユニフォームのお悩みはお気軽にご相談ください。