株式会社フリースタイルは、千葉県・東京都にて戸建住宅や中規模マンションの現場を手掛けている、足場工事業の会社です。
2014年の創業以来、工事にかかわる方々の安全、そして効率の良い作業のために、最高品質の足場を提供しています。
お客様に喜んでいただける仕事を提供すべく、積極的に社内外の研修に参加するなど、日々勉強を欠かさないという、近藤社長。
得た知識をスタッフに共有することで共通言語が生まれ、社員の職人さんたちが技術以外のスキルアップに興味を持ってくれるようになったとのこと。
社員の方々の自己肯定感の向上が仕事への誇りに繋がっているとおっしゃいます。
作業服の制作をご依頼くださった近藤社長に、全員統一のユニフォームを着用するようになってからの変化を伺いました。
神蔵で作業服をオーダーメイドしたきっかけは…
私が神蔵の店主、舞さんと出会ったのは今から2~3年前です。
知り合いの社長さんが神蔵で作業服をオーダーメイドしていまして、そのご縁で紹介してもらいました。
創業してすぐはスタッフの出入りが激しく、価値観が合わない人が多かったように思います。
当時は私自身も、スタッフのことを”働き手”としてしか見れていませんでした。
でも、今は前職時代の先輩やお世話になった方々が入社してくれて、実は自分が一番年下だったりして。
考え方を理解し合える会社になってきて、フツフツと「もっと職人を引き立てたい」と思うようになったんです。
今のメンバーはとてもいい仕事をしてくれるので、技術以外の部分でも魅力を伝えたくて。
料理なら、こだわっているお店はお皿とかカトラリーから使っているものが違う。
私たちもそういう見せ方にこだわっていきたいなって。
ちょうど「フリースタイルで働く職人を引き立たせられるものは何だろう…」と考えていた時に、神蔵の作業服に出会って、タイミングも良かったんです。
「すぐに作りたい!」と伝え、その場で店主の舞さんにアポイントを取って、埼玉まで車を走らせました。
作業服のオーダーメイドで社員が変わる!
これまでヘルメット・ジャケット・パンツ・パーカーに加えて、Tシャツも作ってもらいました。
やっぱり、プライベートではダボダボした服が好きなのですが…、
・誰からどう見られるか
・作業のしやすさ
などを考えた時に、果たしてどちらが人に喜んでもらえる服装なのか、ということではないでしょうか。
統一した作業服を着るようになってから、お客様からの声や社員の働く姿勢まで、色々と変化したと思います。
最初に感じたのは、お客様からの見られ方。
弊社のお客様はリフォーム会社さん、工務店さんなどです。
お伺いした際に、
「フリースタイルはお洒落」
「身だしなみを整えて現場に行ってくれるから安心」という声をいただけるようになりました。
一番嬉しいのは、そうしたお客様の声が、職人の自己肯定感、自分の仕事が人の役に立ってるんだ!という充実感に確実に繋がっていることです。
たとえば今回のように取材を受ける機会があっても、社員は「それは社長が勝手にやっていること」「自分たちは関係ない」といった雰囲気でした。
職人会社さんの多くが、現場スタッフと内勤スタッフの間にある見えない壁を感じていると思いますが、弊社もそうだったんですよ。
でも今は「お客様に作業服のこと褒められたよ」「職人が輝いてるって言われたよ」と、いただいたコメントを社員に伝えていますし、それによって自分の仕事が評価してもらえていると実感できているんだと思います。
業務の中で、今まで疎かになっていたような些細なことにも気が付けるように変わってきてるなと、私がそう感じています。
どんなに技術があっても、何か一つでも欠けていると「いい仕事」とは言ってもらえない。
信頼関係とは本当に小さなことの積み重ねだと思っています。
技術はもちろん、身だしなみ、挨拶、周りの方々への配慮。
こうした必要な要素が充実してきた感覚があります!スタッフは本当に「いい仕事」をしてくれています!
わざわざ千葉から埼玉県の作業着屋に訪問するほど「ここで作ってよかった」
作業着屋さんは、有名なところもたくさんありますよね。
でも神蔵さんはその中でも、他のお店では絶対に真似できない、職人想い溢れる作業服を作ってくれてると思っています。
ただモノを作るだけでなく、使う側の職人たちのことを色々と考えてカスタマイズやデザインを提供してくれています。
その心遣いが、作業着やヘルメットにきちんと表れていますね。
店主の舞さんは、センスが良いです!(笑)
私を含め職人の感覚を理解してくれるし、自分の場合フィーリングが合うんですよね。「こういうものがほしい」と伝えた一発目の提案から、理想に近いものを出してきてくれますからね。
他の作業着屋さんで同じことを頼もうと思っても、全くベクトルが違っていたり、こんなにスムーズにデザインが進んでいかないんじゃないかなと思います。
スピード感持って対応してくれて、文字の太さ・大きさといった細かいところまで、自分が思い描いているものに近づけてくれる。やり取りしていて安心感があります。
それから、素材も良いものを選んでくれます。
既製品の作業着に社名を入れたりするのですが、メーカーによって生地の耐久性って全然違うんですよね。
同じような製品でも、やっぱり素材は違うので、1年着られるものもあれば、数ヶ月で傷んでしまうものもあります。
このようなことは、各社の製品のことを熟知している舞さんに聞くのが一番ですね!
大手の量産品と比べ、神蔵は職人1人ひとりに向き合ってくれる、”日々進化している作業服屋さん”だと思います。
他人との比較を手放し、なりたい姿になる。
いくら良い作業服をオーダーメイドで作っても、着る側が「人を喜ばせたい!」と思っていなければ意味がないと思っているんですよね。
喜んでもらおうという気持ちがないと、まず物を大事にできないでしょうし、お客様を大切にできない。
それだと良いものを揃えても使いこなせない。
人間力を上げるための学びを、社員とともにこれから更に深めていこうと考えています。
「ただ施工すればいい」「早く終われせられればいい」という仕事ではなく、地域の人に喜んでもらえて、後世に伝えたいと思える技術・仕事です。
と、こんな話をしていますが、実は…
以前はかなり同業他社と比較してしまっていて…
形から入ろうとして空回りしていたこともよくありました。
それを手放して、周りと比較をするのではなく「自分が本当に作りたい会社ってどんな会社だろう」と考えられるようになったのは、自ら外に出て学ぼうと行動を起こしてからですね。
自分たちが描く未来と、お客様が求めるものが一致した時に一番シナジーが出せると思ってるんですよね。
その情熱を発信し続けることで、徐々に徐々に社員に伝播していくのでしょう。
その想いを、トラックや養生シートに看板を掲げるだけじゃなくて、一人ひとりが身に付けるものにも表現していく。
目に見えるようにしていくことって、凄く大事なんだと。
この作業着を作って改めて感じました。